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鼻がむずむず
最近、鼻がむずむずする。
風邪ひいてるのか、エアコンからカビがでてるのか。
それとも、最近、鼻毛を切るのが面倒なので、力任せに抜いてるのが悪いのか。

で、鼻が、むずむずすると言えば、舞台は、高校の教室。
俺は学級委員だった。
昼休みの教室で、寝てたら、なにか、鼻がむずむずするのに気づき、目が覚めた。
鼻をさわって、自分は、「うっ」と声をあげてしまった。横に座ってる、同じく学級委員の女の子が、「田中くん、どうしたの。」と心配そうにこちらを見た。

で、びっくり仰天。鼻の穴から、毛が大量に生えてるではないか。「いや、なんでもない。」と言い残して俺は、教室をでて、階段を駆け下り、校庭へ向かった。

わけわからん気分の自分。鼻から出てる毛は、人毛っぽくなく、習字の筆のような感覚だった。でもなぜかちりちりしてる。冷静に考えれば、だれか、俺が寝てるときに、いたづらしたことは、わかるのだが、後から考えても、習字の筆にしては、このちりちり感がよくわからん。

で伸ばしてみると、結構長い。で、メガネのしたから見えるその色は、真っ白の毛!俺としては、一大事だ!こんなとこから、大量の白髪の鼻毛が生えてきた!

校庭を歩きながら、ぼーっとした頭で考えてると、後ろから声がかかる。「田中君、大丈夫?」
おお、この声は、俺がひそかに、心を寄せている女の子ではないか。しゃべったこともないのに。
そうだ、きっと、あの、さっきの学級委員の女史が、教えたに違いない。あの女腹立つなあ。でも、彼女と実は仲よかったら嫌なので、普段から、邪険にするわけには行かないし、、、

とか考えてる場合ではない。
俺はその子に振り向くわけにいかず、逃げる。でも、その女の子は、相変わらず、追いかけてくる。
大変だ。こんな、姿を見られたら、嫌われるに違いない。でも女の子は追いつきそうになる。
なんとかせなあかん、と思い、思いっきりその鼻毛をまとめて、引っ張ってみた。さくっと抜けた。というより、とれた。
そのときにようやく、他のクラスメートにいたずらされたことに気づいた。もっと早うに、冷静にならんかい!
きっと、その女の子は、俺にいたづらした奴らに言われて、偵察しに来たに違いない。

で、俺は、校庭の隅で立ち止まり、その俺の片思いだった女の子がこちらを覗き込んできた。「どうしたの、大丈夫?」
このときのその女の子は可愛かったなあ。疑った俺が悪かった。
で、なんとか、口説くきっかけの言葉を、話し始めた。



で、目が覚めたのが、今朝のことです。ちゃんちゃん。
しかしまあ、前から間抜けな夢を見る自分は知ってたが、今回は、俺の人生のうちのベスト3に入るぐらい、間抜けな夢だった。
もう一度、冷静に考えると、俺が学級委員だったのは、高校ではなく中学のときだったし、その女史の学級委員の顔は会社に入ってから、であった奴だし、おれにいたずらした、と俺が頭に思い描いた奴らは、大学の時の、先輩連中だし、俺が恋心を抱いてた女の子は高校の時の本物のその女の子だったが、なぜかかなり美人で大人っぽくなってたし、、、、でいろいろ混じる混じる。

今日の教訓:
 鼻毛を手で抜くのはやめましょう。さもないと、鼻がむづむづして、とんでもない悪夢に苛まれます。
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