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チェーンは、伸びるものではなく、減るものです
以下、チェーンの構造がわかってることを前提に書いています。
チェーンの構造は、自転車探検の、チェーンの種類および構造を見てください。

で、チェーンが伸びて寿命、というのは、自転車に乗る人は、割と知ってることです。
で、チェーンが実は伸びるものではなく、減るものであることは、知らない人もいます。
チェーンが減ってというのは、チェーンのピン、あるいはブッシュの内側が減ることであり、
chain_nobi_sokutei1chain_nobi_sokutei2
前に計ったこの計り方は、それを計るのに、いい方法だと。
(左側の寸法に、右側で計った外プレートの寸法を足して測るという計り方。

ところが、この方法は、チェーンの伸び(=ピンとブッシュの内側の磨耗)を測定しているだけで、チェーンが減ったことを測定するのは、この方法だけではダメ、という気がしてきました。

つまり、ローラーの内側と、ブッシュの外側も減るのではないかと。
ということで早速測定してみました。
IMGP7881_z
これで計った寸法に、ローラー外径の7.8ミリを足せば、一コマ分の12.7mmぐらいになるはずです。
もちろん、1コマ分のローラーの遊び分が含まれます。(正確にはピンの遊びと磨耗が含まれますが、これはたいした寸法じゃない。)
で、古いチェーンと新しいチェーンを比較するとブッシュの外側とローラーの内側の磨耗、つまり、本来のローラーの遊びがどれだけ大きくなってしまったかが測定できます。
で測定結果。
隙間寸法(A)
(上の写真)
一こま分(B)
A+7.8
ローラーの遊び
(B-12.7)
新品チェーン 5.4 13.2 0.5
古いチェーン 5.8 13.6 0.9


ちゅうことで、ローラーの遊びが0.4mmも大きくなっていることがわかりました。
この間測定したのは、チェーン10コマ分のピンの遊びの増加分であり、それが0.57mmであることを考えると、これは、かなり大きい磨耗だと思います。だって、一コマだけで0.4mmですよ。

ちゅうことで、この2つの数値(ピンの遊びの増分と、ローラーの遊びの増分)を共に管理していくのがよいかと思います。
一般のチェーンチェッカーで計ってるこの計り方、
IMGP7880
は、1コマ分のローラーの遊びの増分と、10コマ分のピンの遊びの増分を合わせて計っている、ということですね。これはこれで、いいんでしょう。
でも私は、2つの数値を別々に管理しておこうかと。

ちゅうことで、半分自分メモ。
チェーンの伸び測定2011年8月9日
あえて、解説はしません。
以上で書いたことを理解して、計算式をみれば、だいたい意図はわかるかな、、、わからないかな?
勝負自転車のランドナーは、5000キロ走ってるけど、この程度しか磨耗してないというのは、すごいでしょ。
あと、ローラー(とブッシュの外側)は減ってるけど、ピン(とブッシュの内側)はぜんぜん減っていない、というのも、興味深いです。
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