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「患者の8割が人に感染させていない。」とマスコミが報じているが、嘘だ。
この手の、統計のマジックは、昔から使われる手法。

例えば、毎日新聞の、

新型コロナウイルスによる感染症対策の政府専門家会議(座長=脇田隆字国立感染症研究所長)は2日、これまで感染が確認された症例を分析した結果、患者の8割が症状の程度に関係なく他の人に感染させていないことを明らかにした。


これは、嘘です。

百歩譲って嘘でないとしても、ミスリーディングでマスコミが使うべき表現ではありません。
(個人的には、ミスリーディングという生易しいものではなく、嘘だと思いますが。)

厚生省のホームページは、嘘はついてはいませんが、、、


(ちなみに2月26日時点の国内発生110人というのは、こちらを見ると、湖北省滞在歴のない人が136人で、そのうち日本国籍者が114人なので、まあ、特殊な事例(拒否した例等)を分析対象外にしたと考えれば、だいたいほぼ、全員が対象と思われます。)


あまり嘘はついてませんが、確信犯です、
上記のようなマスコミの、間違った報道を誘導し、一般人を間接的に騙すためかと思います。
もしくは、本当にバカ、という可能性もあります。

よくよく、グラフやグラフ中のコメントを見て、考えてみてください。

事実は以下の通りだと思われます。

2月26日までに国内で発生し陽性と判定された110人を分析したところ、
感染が発覚した時点で、感染していることを告知して、自宅待機を要請したり、隔離、入院等を行った結果、
3月2日までに、他の人に感染させたことが証明された人が、20%いた。


です。
告知して、自粛要請、隔離等を行っていなければ、もっと他の人に感染させてますし、濃厚接触者のうち調査できなかった人がいるはずです。
また、このレポートは3月2日なので、27,28,29,1日と、4日間しか、待ってません。つまり、その後、陽性になる人もカウントしていないわけです。

こういう騙しに溢れている世の中、嫌だね。


毎日新聞の以下の表現に、いくつか問題があります。

新型コロナウイルスによる感染症対策の政府専門家会議(座長=脇田隆字国立感染症研究所長)は2日、これまで感染が確認された症例を分析した結果、患者の8割が症状の程度に関係なく他の人に感染させていないことを明らかにした。


「分析した結果」という表現は、単純に突き合せただけでなくなんらかの統計的手法を使って、濃厚接触者のうち調査できない人などをまで考慮して、80%という数値を出すなどしたような可能性を、言外に感じさせますが、実際は、突き合せただけです。
これまで感染が確認された症例」といいますが、実際には2月26日の時点の症例であり、2月27日から3月1日に感染が確認された人の状況を考慮していません。
「症状の程度に関係なく」という表現が、印象として、8割という数値を、補強するような役目を持っています。実際には、
「症状が重い人、軽い人、ない人を平均した数値として8割」という言い方か、そもそも、そういう修飾をしない表現が好ましいです。
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